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東京大学新図書館計画

【プレスリリース】
世界最速レベルの高速ブックスキャナーによる蔵書の電子化を開始
~東京大学新図書館計画・「知の森」プロジェクトの進展に向けて~

平成27年2月16日

高速ブックスキャナー  高速ブックスキャナー  スキャンした画像サンプル:桑木厳翼『現代思潮十講』(弘道館, 1913)

1.発表ポイント

2.発表内容

東京大学では、附属図書館を中心に学内の知識基盤を再整備する「新図書館計画」を推進しています。これは、本郷キャンパス総合図書館の全面改修や新館建設によって、蔵書の収蔵能力を飛躍的に拡大させるとともに、学内のあらゆる学術情報を横断的に収集・活用・保存・提示する「知のポータル」として、図書館の役割を生まれ変わらせようという計画です。この計画の柱のひとつとなっているのが、電子図書館と伝統的図書館とを融合させ、ヴァーチャルとリアルの双方の利点を最大限に活用できる環境を構築する構想で、「知の森(デジタル・フォレスト)」をキーワードに本学教員の著作物をメインとした蔵書の電子化とその活用を進めるための取組みを行っています。しかし、それ自体保存すべき対象である貴重な学術書は分解・裁断することができないというハードルがあり、作業や処理の時間がかかることなどから、書籍形態の蔵書の電子化はなかなか進んでいない状況にあります。

そこで、東大図書館では「知の森(デジタル・フォレスト)」プロジェクトを進めるにあたり、本学大学院情報理工学系研究科の石川正俊教授・渡辺義浩講師の研究チームと大日本印刷株式会社が共同開発した世界最速レベルの高速ブックスキャナーを活用し、蔵書の電子化を試行的に開始することとしました。

今回電子化する蔵書は、著作者の死後50年が経過し著作権が消滅しているもので、東京大学に過去在職した井上哲次郎、上田万年、辰野 隆などを含む文学部教員の著作物を主な対象としています。スキャンにより生成した画像データは、OCR処理によってテキスト化を行うことで検索可能なデータへ変換するなど、電子書籍として利用することを目指したコンテンツの作成を行います。高速ブックスキャナーの活用により、電子化の時間短縮等の効率化が期待されます。

このような形で、本学で生み出された研究成果である最先端のテクノロジーを学内の運用で生かすことにより、そのテクノロジーの実社会での利活用を促進することが期待されます。また、学術書の電子化を効率的・効果的に行う仕組みを確立することで、東大図書館が所蔵する貴重な学術書をデジタルの形で学内外の人々が活用できるようになります。将来的には、本学教員の著作物を可能な限り電子化して、本学がこれまで蓄積してきた豊かな知を広く共有していきます。今後は、蔵書の電子化とともに、原典である紙の資料そのものを次世代に継承するための取組みも、あわせて進めていく予定です。

なお、本発表に関連したプレスリリースが、大日本印刷株式会社から発表されています。
大日本印刷ニュースリリース:http://www.dnp.co.jp/news/10107652_2482.html

参考情報

東大図書館では、大日本印刷株式会社と共同で高速スキャナーを開発した、石川正俊教授をお招きしたトークイベントを平成27年度初旬に開催します。今回の試行運用で使用する高速ブックスキャナーをはじめとして、多彩な研究成果を生み出す石川教授とともに知の未来を考えます。(本リリースの概要報告も予定しています。)

3.問い合わせ先

守屋文葉
東京大学附属図書館 総務課主査(図書担当)
新図書館計画推進室
Email: ac-info[at]lib.u-tokyo.ac.jp([at]は@に変更してください)
Tel: 03-5841-2615
FAX: 03-5841-2636

4.参考ウェブサイト、SNS

「新図書館計画」ウェブサイト:http://new.lib.u-tokyo.ac.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/UTokyoNewLibrary
Twitter:https://twitter.com/UTokyoNewLib

5.添付資料

(1) 高速ブックスキャナー

高速ブックスキャナー  高速ブックスキャナー  高速ブックスキャナー

(2) 高速ブックスキャナーでスキャンした東大図書館の蔵書画像サンプル

スキャンした画像サンプル:桑木厳翼『現代思潮十講』(弘道館, 1913) 桑木厳翼『現代思潮十講』(弘道館, 1913)

東京大学基金

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